春 節 の 一 日 で 感 じ た 未 来 へ の 希 望

ビエル会・泉 安輝子



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 希望に膨らむ新年の第一歩を、家族、友人、知人たちと共に喜び祝う。この大切な行事を守り、引継いでいらっしゃる中国の皆さんを、今年も大変うらやましく感じました。

 春節祝賀ミサ後に行われる恒例の先祖への感謝の儀式では、今年は新しい教皇大使Alberto Bottari de Castello神父様があの中国独特の長いお線香をお捧げしていらっしゃいましたね。中国カトリック信徒の皆さんの苦難に満ちた信仰の歴史を思うと、日本人の私でも歴史のある一コマに立ち会ってワクワクするような感動を覚えました。

 今年の祝賀会のテーマは『遣隋使から始まった日中交流の歴史に思いを馳せる』でした。今年は遣隋使派遣1400年を記念する年、また日中文化交流35周年の記念の年にあたるとのことで、テーマに沿った影像とナレーションが祝賀会のイベント企画の中心となりました。とてもお洒落にレイアウトされた日本語解説付の影像と、歌のように流れる美しい中国語のナレーションで構成されたその歴史案内は、相当の時間と手間を要したであろうと想像できる力作でした。

 同時に、物理的にも精神的にも荒波を越えて、互いに日と中国の未来のために骨を折ってきた、偉大な先人たちの生のメッセージが聞えてくるような不思議な空気を感じました。

  中国センターの信徒の皆さんは、どのような思いで、今回のイベント準備をなさってきたのでしょうか?きっとこの歴史の続きを思い描き、皆さんそれぞれ大いなる志を新たに抱いたのではないでしょうか?

 神様もそれを願って皆さんを日本に送ってくださったのでしょうね。私はそのように受け止めました。そして、そのように神様に選ばれた皆さんと出会う光栄に恵まれたことをとても嬉しく思います。

 その皆さんの日中友好への深い思いと未来への希望は、心のこもった手作りのお料理やスリル溢れる春節の獅子舞、華やかな民族舞踊や歌など盛りだくさんのプログラムにも大いに反映されていました。

  また、中国の方々が春節のお祝いにかける意気込みも少し理解できたような気がします。おかげさまで私たちザビエル会もたっぷり皆さんのエネルギーを頂くことができました。せっかく頂いたこのエネルギーを私たちザビエル会も今後の活動のため有効に活かさなければと決意しながら帰途につきました。

  中国センターの皆さん、お互い同じ信仰に導かれる同志、助け合いながら、日本と中国のさらなる友好の歴史を紡いでいけるように頑張りましょうね!


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