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教皇大使から皆様へ
――春節のごあいさつ

中国人と日本人信徒
旧正月を共に祝う

新年に想うこと

 

( 2003年2月23日付 『カトリック新聞』より転載 )

  ことしの旧正月は二月一日。東京教区の上野教会(東京都台東区下谷1-5-9、主任司祭・深水正勝)にあるイエズス会中国センターは、同教会での二度目の旧正月のイベントを二月二日、中国人と日本人の信徒たちで祝った。 当日は駐日教皇庁大使エムブローズ・デ・パオリ大司教と一等書記官アンドリュー・ビッサヌ・タニ=アナン神父をはじめ、約二百五十人が参加。女子修道会の管区長たちや近隣の教会信徒、麹町(聖イグナチオ)教会の中国巡礼グループ「ザビエル会」のメンバーらも集まり、ミサ、祝賀会を通して東アジアの伝統行事を祝った。

 ミサは、同センターの副所長で上智大学神学部長の山岡三治神父(イエズス会)が中国語で司式した。ミサ後、所長を務めるロバート・ディーターズ神父(同会)が、中国人の教会の伝統にのっとり、「中華民族祖先牌位」(位牌)に、香、花、果物、酒を献じ、祖先を敬った。

 祝賀会では、まず中国の獅子舞が披露され、その後、日中両国の信徒による歌や「マリア音頭」の踊りと続き、最後は三本締めで、参加者全員の多幸を祈った。

 上野教会運営委員会会長の君野昌子さんは、「遠く離れた故郷の父母兄弟を思い、感謝と願いの祈りを込めて無心に歌い踊る皆さんの姿には感動を覚えました。ともすれば教会に行って疲れきってしまうことが多い私たちの中に、こんな純粋な分かち合いの場がかつてあったでしょうか」と、中国の若い信徒たちに感謝していた。

 イエズス会中国センターは一九九一年、首都圏に住む中国人信徒の司牧のために活動を始めた。当初は、同会所有の男子学生寮だった旧三木ハイム(東京都中野区)の建物を使っていたが、老朽化のため、二〇〇一年に上野教会に移転した。

 移転に当たり同センターでは、中国人信徒が教会の中で「お客さん」になるのではなく、日本人信徒と共に一つの共同体になることを目指し、修道会とは関係のない場所を探していた。名乗りを上げたのが上野教会だった。

 深水神父は中国に対する理解が深く、ほぼ毎年訪中している。同教会の信徒も、二十歳代が多い中国人信徒たちを快く受け入れ、地道な生活上の支援なども行っている。

 ディーターズ神父は、「滞在中、または帰国した信者と、その家族を通して、中国の教会との“草の根”のかかわりができてきた。とてもうれしい」と話していた。

 センターの存在は、中国でも知られている。


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